さて明日からの創作モラ展に出品します。
モラとは中南米パナマ共和国、クナ族に伝わる手芸です。鮮やかな布を何枚も重ねて、切り絵やアップリケの技法を用い、布を少しずつカットし、下布の色を見せながら、たてまつりでかがっていきます。
創作モラはアイデア、イメージはすぐ浮かびますが、具体的なデザイン、構成、作業となるとふだんは使わないような頭を使います。
モラはデザイン的にはシンプルです。アウトラインと呼ばれる線を5ミリ残してモチーフを表現するので、1アウトラインは2枚の布を重ねて、下布を見せたものです。
今回私の作ったもらは数えてみると、何と5アウトライン
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単純にいうと、モチーフのシダの葉の周りを5回縫ったという事です。クナ族の女性は作ったモラをバイヤーに売る際、アウトラインが多ければ多いほど「これだけ仕事をしたのだよ。」と、値段をつりあげるそうですが、本当に時間のかかる仕事です。
この針で縫う手作業が瞑想にも近くて、無心と浮かんでは消える雑念の中にダイビング🤿している感じです。
今回の創作モラはフラの繋がりから、ハワイの神々に捧げる聖なるシダで、ハワイの森の中、縄文土器の文様やビートを感じながら縫いました。ぜひ実物を見て5アウトラインを体験してください。



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