七五三詣りとモラ

七五三詣りとモラ モラ

七五三参りとモラ

少1女子の我が娘、丈夫な体に産まれて大きな病気もなく、おかげさまで無事七五三を迎えました。今まで色々な人に助けられてこれまで大きくてなりました。ありがとうございます。

 

真夏の誕生日に七五三の写真は撮ってあるので、今回はお参りのみ。自分の時に誂えてもらった着物を着せました。昭和の着物、時代を経てアンティークになりつつある代物ですが、喜んで着てくれるから嬉しいものです。

自分の時は、親や祖父母の愛情が分からず、七五三などうっとうしくさえ感じたものですが、我が娘はそんな気配は微塵もなく、鬼滅の刃の影響もあって、着物を着るのが嬉しいようで、真っ直ぐに育ったものです。

 

さて、改めて日本の着物の鮮やかな色と大胆な柄、モチーフを見ていると、モラにも通じる物を感じる私です。クナ族の女性はモラでブラウスの胴部を飾ります。子供用にも腹かけやワンピースなど可愛らしいモラがあり、その思いが伝わります。

モラも着物も同じ民族衣装、人間の手で作られた思いの伝わるツールとでも言えましょうか。その技術は、年月を経ても忘れていた記憶を蘇らせることができます。アイロンをかけると、幼い頃の記憶が断片的に浮かびます。

 

懐かしいタンスの匂い。まだ存命だった祖母と父が買ってくれた着物と簪。七五三の直前に顔に傷をつけて怒られた事。美容院で先に髪を結ってもらい、毋の支度が長いので、うんざりして待っている時に、ソファの隙間から出てくるヘアピンを見つけて、次から次にポケットに入れていき、さあ自分の着付けの番になって万歳と手をあげてズボンを脱いだ時に、ポケットから大量のヘアピンがザーッと落ちてみんなを驚かせた事。移動中の車の中で寿司折を食べて、口紅が全部落ちてしまった事。その後お参りと写真と、親戚の家をまわり、ヘトヘトになった事。あれから何十年、自分と世の中にどんなことが起こったのか、祖母と父に伝えたらどんな顔をするだろうか等々。

 

時を経ても子供が退屈するというのは変わらず、我が娘も支度に時間がかかるのと、慣れない草履で歩くのにヘトヘトになり、最後は神社で貰った千歳飴に夢中でした。

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