
中央の太陽が美輪さん
モラを始めたのは南米雑貨の店に置いてあるのを購入したのがきっかけでした。小学生の頃から針仕事が好きで、布を求めて手近の家族の服を切っては何かを作ろうとしたところ、何故人の服を切るのか!と怒られたものでした。物心着く前の自分には何を作ろうとしていたのかを説明するのは難しく、ただ「切りたかったから」としか言えなくて、当時は家族から切り裂き魔と言われたものです。ともあれ、モラ教室研究コースの卒業制作がめでたく完成しました。この教室ではパナマ共和国で実際に作られたモラに忠実に作っています。このモラは、まず黄色の布の上に黒い布を乗せて星形の輪郭線を黄色で作ります。黄色の輪郭の外側をギザギザで縁取ります。内側はダイアモンドゲームの陣地みたいにカラフルな布を配置します。次にサブモチーフの植物、獣、eテレの「にほんごで遊ぼう」に出てくる美輪さんみたいな太陽を配置し、その上にエンジ色の布を乗せてすべての輪郭をハサミで切りながら少しずつたてまつりで縫っていきます。輪郭が縫えたらモチーフとモチーフの間を三角形で埋めて行きます。途中、腱鞘炎になってしまい作業を中断せざるを得なくなりましたが、整形外科二軒にお世話になり、何とか最後まで縫い切りました。
今回終了証書をいただいて、モラの縫い糸、ミシン糸一本を使い切るといつも『ああ、300メートルも縫ったんだ』と感慨にふけります。絵本『タヌキのカナモノヤ』を縫っていた頃には教室にはまだ通っていなかったので、それなりの技術を身につけたものです。終了したのは基礎・研究コースで次のコースはといいますと、特別コースで7期までありました。なんと今回の卒業制作並みのモラが100位ありました。あと何キロ縫うのか?道のりはとんでもなく長いです。


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